2.すみだ区の緑
すみだ区の緑(花や木、それが植わっている場所など)は、すみだ川の桜や神社の森にみられるように、わたしたちの生活と深く関わり合いながら育まれてきました。今では、昔の豊かな緑の多くは失われてしまいましたが、すみだ区役所では、緑の回復を目指して、緑化をすすめてきました。その緑化のシンボルとしてもふさわしいという意味もこめて、昭和52年に区の木として「さくら」、区の花として「つつじ」が選ばれました。
平成30年4月1日の時点で、すみだ区内の樹木は、公園や広場に合計で188,465本あります。また、道路や歩道などにも合計で74,352本あります。河川の12,475本をたすと、全部で275,292本となります。
わたしたちがよく目にする道路にある街路樹の種類は、「すずかけ」という名前の木が最も多く1,560本あります。その次に多いのは、「とうかえで」という名前の木で1,113本あります。
すみだ区役所が平成30年に行った調査では、すみだ区内の公園や河川の水辺で、植物は943種類も見つかっています。この中には、保護上重要な野生生物種もあります。また、外来種とよばれる、もともとこの地域になかったのに、人間の活動により入れられた植物もあります。
○すみだ区内で確認された植物
※画像を押すと拡大します。
分類 | 主な種名 | 種数 | ||
---|---|---|---|---|
合計 | うち 重要種 |
うち 外来種 |
||
植物 |
ネコヤナギ①、オキナグサ②、オニバス③、アサザ④、キキョウ⑤、キツネノカミソリ⑥、エビネ⑦、ハンノキ、シロヤマブキ、ショウブ、クマガイソウ、オミナエシ、マコモ、シラン、コウホネ、ヒツジグサ、オニグルミ、ヤマグワ、アカメガシワ、オオムラサキ、シラカシ、ユリノキ、ハマヒサカキ、ヒイラギモクセイ、ハナツクバネウツギ、オギ、ヨシ、チガヤ、リンドウ、スギナ、メヒシバ、ヒメコバンソウ、オオキンケイギク⑧、ヒメジョオン、セイタカアワダチソウ、アレチウリ、キショウブ、ホテイアオイ など | 943種 | 46種 | 71種 |
出典:すみだ区緑と生物の現況調査報告書(平成31年3月)より
※まちの中や川の中の生き物に興味をもつことは、海や陸の豊かさを考えていくことにつながります。