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中学生|省資源・循環型社会
    もくじ
  1. ごみ処理の方法
  2. 3Rについて
  3. 食品ロスについて
  4. 海洋プラスチックごみ
  5. 資源物やごみの分別方法について

4.海洋プラスチックごみ

地球イラスト

 私たちの身の回りには、たくさんのプラスチック製品であふれています。ペットボトルやレジぶくろ発砲はっぽうスチロールなどもプラスチックでできています。これらのプラスチックの多くは、「使い捨て」されることも多く、利用後に、きちんと処理されずに環境かんきょう中に流出してしまうこともあります。そして、環境かんきょう中に流出したプラスチックのほとんどが最終的に行きつく場所がです。
 すでに海に流出したプラスチックごみは、合計で1億5,000万トンとも言われており、そこに少なくとも年間800万トンも、新たに流出しているという推定結果もあります。
 こうしたプラスチックごみは、海の生態系に大きな影響えいきょうを与えています。例えば漁網ぎょもうなどにからまったり、ポリぶくろえさと間違えて食べてしまったり、魚や鳥、アザラシ、ウミガメなど、多くの生き物が傷ついたり死んだりしています。
 一度流出したプラスチックごみは、海岸での波や紫外線しがいせん等の影響えいきょうを受けるなどして、やがて小さなプラスチックの粒子りゅうしとなります。5mm以下になったプラスチックは、マイクロプラスチックと呼ばれていますが、これらは、細かくなっても自然分解することはなく、数百年間以上もの間、自然界に残り続けると考えられています。
 マイクロプラスチックは、洗顔料や歯磨はみがき粉、合成ゴムでできたタイヤの摩耗まもう、フリースなどの合成繊維せんい洗濯せんたくなど、さまざまなものから発生しています。しかし、生き物にどのような影響えいきょうを与えるのか、詳しいことは分かっていません。でも、本来自然界に存在しない物質が広く生物の体内に取り込まれた結果を、楽観視することはできません。
プラスチックごみ問題に関して、私たちにできることの一つは、3R徹底てっていすることです。プラスチック生産量の多い日本の場合、特に重要となるのは生産・使用を「リデュース=減らすこと」です。
 私たちの生活に便利なプラスチックを無くすことは難しいと思いますが、最近では、石油からではなく、トウモロコシやサトウキビなどの植物から作られた「バイオマスプラスチック」も見かけるようになってきましたので、バイオマスプラスチックを選択せんたくすること、または、プラスチックの代用として紙を使用することなどもふくめ、私たちのプラスチックの利用方法についても、考えていくことが重要です。

SDGsアイコン
SDGsアイコン

※私たちの生活から出るプラスチックごみが、海洋の生態系に悪い影響を与えてしまっているのであれば、私たちは何をするべきか考えてみましょう。

    もくじ
  1. ごみ処理の方法
  2. 3Rについて
  3. 食品ロスについて
  4. 海洋プラスチックごみ
  5. 資源物やごみの分別方法について

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